職場でいつもいつも昼休みを削って、必死に働いている50代女性がいました。
責任感が強く、めったに休まない方で。見かけは真面目で穏やかそう。けれどもどこか疲れていたのか、提出物を忘れたり、ちょっと意地悪だなという返答をされることも。ある日、もっとゆったり働いたらいかがでしょうか、いつもありがとうございます! と述べたら、なんとなく、ほっとされたのか待遇への愚痴も少なくなっていらしたようです。こういう人にがんばれと言ってはいけない。会社に一人しかいない事務職はマネジャー役でもあります。こうした従業員のメンタル改善も総務の務めではあるのですが、反面、私自身も気遣いでつぶされそうな日々を送っているのかもしれません。経理の締切り作業でいつもイライラしているのです。
本日は体育の日、スポーツの秋。
地域ではナントカ大会とかイベント目白押し。思い起こせば十年前、友人とウォーキングに参加したり、朝の公園を散歩したりをしたもので。資格取得に励んだときは、脳を鍛えるためにも運動が必要と心得て、毎日一万歩達成を目標にしたものでした。
今年腫瘍が見つかって以来、休日の朝の散歩は避けるように。
この三連休も、週末から土曜の空き畑の除草作業とコロナワクチン接種をのぞけば、休日らしいお出かけもなし。買い物に行けば行ったで、気分が悪くなって引き返す始末。救急車で二度も運ばれたせいで遠出が怖くなったのです。
ふとウェブニュースを見たら、40代女性の体力低下が激しいとの調査結果があると。
思い立って最終日の月曜日は、体育の日だからもあってか、意識高めに早朝の公園へ。久々に朝のラジオ体操クラスタの仲間入りでした。数年前までの個人事業主専業時代はほぼ毎日参加で常連さんに覚えられているほどだったものの、会社員復帰してからはご無沙汰。ずいぶん、以前とは顔ぶれも変わったような。小雨で肌寒いせいか、参加者も少なめ。
お店に行けば、痩せる装身具だとか、道具だとかも目につきます。
ウォーキングに励んでいた時代は新しいウェアも買ってみたり。けれども、むりにやっても長続きしないものですね。望まなくても、病気で、あばらが見えるぐらいに痩せてしまったのです。病気について調べてみても、どこまで自分にあてはまるのかわからない。
除草作業も以前は一時間でできていたことが、二倍はかかるようになってきました。
足腰や肩の痛みをやわらげるためにも、日ごろから多少の運動はして、からだを馴らしておいたほうがいいのでしょう。
本日のニュースでも気になったのは、高齢者の登山での遭難者が多いという事実。
gooブロガーさんでも登山愛好者の方の写真を楽しみにしている私ですが。新田次郎の小説を読んでからは、山の怖さというものを感じています。学生時代に軽装で箱根の道をあるいて迷いかけたことがありましたから。道が整備されていそうな小山でも、やはり独りでは行かないようにしています。万が一のことがあったら、家族にも、職場にも迷惑がかかるからです。
60代70代ぐらいの登山者の不幸な事故が相次ぐと、批判の声があがりますよね。
フルマラソンをはじめて無茶ぶりをしていたら膝を故障したとか。ジムで関節を傷めたとか。妙なサプリや美容食品の摂取でおかしくなったとか。健康がかつてないほど消費されることをメディアが宣伝しすぎて、みんな取りつかれ過ぎているんじゃないでしょうか。バブル期を現役の働きざかりです過ごされた団塊の世代あたりの方はとくに、還暦を過ぎてもエネルギーが有り余っていそうですけども、気づかないうちに老いが忍び寄っているものです。サウナもけっこう体に負荷が大きいらしいですし。
誰でも多少の病気や、虚弱な体質、障害もちはあたりまえ。
どんなに元気で活力あふれる人だとて、メンタルがおかしくなることもある。過剰な健康神話だとか、若さや美しさへの信仰をすてて、ほどほどに生きられる自分を確立すれば、もっとゆったりと日々を過ごせるのではないでしょうか。
会社員に戻ってから、私は休日やアフタービフォアーをなるべく楽しく穏やかに過ごすかに注意しています。朝も昼食時も仮眠をとっています。こまめに休憩を挟み、極端にスケジュールを詰め込み過ぎない。他人を仕事で急かさない。明るい気分でいよう。ただし、家事や片づけなどやるべきことは先延ばししないように。インボイス問題でもさんざ悩みましたが、なるようになるさの精神でこの十月からも乗り切っています。
筋トレや軽い運動は気分を明るくし、怠け癖を失くせはするが、やり過ぎはよくない。中年期以降は自分の身体の声を聞いて、ほどほどに健康でいるのがいいですね。不自由な部分があっても、生きているだけで丸儲け。そう思いたいものです。
(2023/10/09)