冬場の地植えの野菜畑で悩むのが、水やりの頻度ですね。
第二弾コマツナ畑(2024年11月10日種まき分)は12月までスローモーですが育ってきたのに、その年末あたりから葉にダメージがみられるように。その原因のひとつが、まちがった水やりではないか、と。
ウェブ検索してみた結果、水やりにも奥が深いやりかたがあることが判明。
・土の表面が水分過多になると、野菜は深く根を張らなくなってしまう。
・人の水やりに依存しがちで、環境に弱い株になる
・水道水は塩素を抜くために、半日ほど日光にあてておかねばならない
・冬はとくに夜に霜がおりるため、水やりは控えるべき
・夏はお湯になるので夕方以降が望ましいが、むしろ冬は午前中がよい
12月以降、寒くなってきたのに、畝を増やしたせいで多く水やりしなくちゃいけない!と。
この土地はやや乾き気味で、高畝なので、水切れしそうな気配があったからです。平年よりも気温高めだった秋でも、3日に一度ぐらいだったのに、1月に入ってから不安に駆られ、畑に寄りがてら水を与えてしまう…。また間引き菜を植え替えしたあと枯れかけているので、神経質に水や肥料までやりすぎていたのかも。あと、行くのが午後になるので、日暮れになってから慌てて散水してしまったりも。
なお、苗の定植直後もきょくたんに水やり不要にしたほうがよくて。
そのために、植え付け前にやるべきことが
・植え付け穴に水をためて10分ほど放置
・育苗ポットごと浸水させて底面吸水させておく
種でも発芽促進させるために水につけておいたりもしますよね。
でも、市販の種袋のものはそうした作業をしなくてもよいという意見もあったり。種まき直後は水切れさせてはいけないホウレンソウなども、あらかじめ穴を湿らせておいたほうがいいのかもしれません。種も風で飛ばなそうですよね。
葉っぱがだらんとしているのを見て水を与えてしまうけども、それは根が下へと深く張っていないから。
実際、私の第二弾コマツナ畑の葉の黄化も根がすぐ抜けてしまう株が多かったり。水のやりすぎと風で土が削れて、根元が浮き上がっていたのです。
水を控えめにして保湿を保つ方法としては
・日光を防ぐための覆いをする(防虫ネット、すだれなど)
・マルチで水分の蒸散を防ぐ(とくに草マルチは保水力高めで通気性よろしい)
・週に一回、ストチュー水を夕方以降葉面に散布
このストチュー水とは、自然の雨と同じミネラルを含んだお手製の活性液のこと。
野菜づくり界隈で耳にするのですが、酸性の酢をいれるのでとうしょ、私は避けていました。しかし、実際、酢酸カルシウム液を与えたコマツナはやや復活してくれたのです。そういえば、米のとぎ汁がないときに水道水をそのままジョウロでかけた日があって。あれが確かによくなかったのかもしれません。
このストチュー水をつくる酢酸や焼酎、木酢液(もくさくえき)は、殺菌や虫よけの効果もあり。アブラムシやセンチュウに有効。ということはアブラナ科の野菜にぴったし。
なにより酢は乾燥に強くたくましい株に育てることができるとのこと。原液を希釈するのでさほどコストもかからなそう。そういえば、その昔、農家だった祖父の家に焼酎があって。お酒好きでもないのに不思議だったのですが、謎がここで解けてしまいました。農家さんの化学知識は偉大ですね。ただ、とうめんは現在の酢酸カルシウム液で様子見したいところ。
私は7リットルほどの大きなジョウロで水やりしてきたのですが。
これが結構重すぎて、最近肩こりに悩まされています。それに圃場は車で半時間はかかる場所なので、水やりの頻度をおさえられるのならばそれに越したことはなし。畑の開拓をしすぎたので手間がかかり、時間がなくて疲弊もしていたので。
水やりは野菜のお世話でも簡単にできそうな作業ですが、注意しないと出来高に影響がしがち。まちがった努力でモチベーション低下を招かないためにも、いろいろ研究が必要なようですね。
(2025.01.25)