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Channel: 陽出る処の書紀
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台風過ぎても、課題は尽きず

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今年は梅雨入りがかなり遅く、六月も終わりになっての雨嵐だったとか。
令和になってはじめての台風も発生し、かなり心配していました。昨年、風水害で被害をうけた古い納屋になにかないかと心配だったのです。正確には、その納屋が多少壊れるのは仕方ないとしても、瓦や建材が飛んだりしてご近所に迷惑をかけることが、ですね。

今回の台風は太平洋側でおおきく反れていったようで、本土を直撃したというわけでもなく、助かっています。昨日からあまりにも静かすぎたので、進行が遅いのかと思いましたが。

この台風が近づいた、ここ数日のこと。
いろいろな打ち合わせに追われていました。リフォームのために業者さんを呼んだり、電気工事の点検があったり、はいいとして。業務上きつかったのは、契約不履行になっていた事業主さんと協議を詰めに詰めて、何度も催告のすえ、お支払いの念書をとらせるに至ったことです。その事業主さんはこれまで恩ある方で、履行責任を遅滞したことなどなかったのですが、こちらもビジネスですので甘やかすことはできません。

ひじょうに胸の痛い日々でしたが、あちこちにも問い合わせをしたり、法的手段を調べたり、催告書を作成したりの、いい経験になりました。当の相手と顔合わせした限りでは、円満な解決にできそうではありましたが。逆に自分が資金繰りに困ってしまった場合にも、どういった対応ができるかと考えておく訓練になったかもしれません。

これまでも、かなり痛い経験は重ねてきましたが、今回の話し合いはとくに重かったです。相手との信頼関係が壊れている寸前までいっていましたし、言葉を選びに選んで要求を呑んでもらうべく説得するのに必死でした。こちらが債権放棄する手もありましたが、他の取引先との関係上、それはできかねます。もともと契約書にあった義務を履行していただくだけのことだったのですから。こちらが正しいと思えるのならば、勇気をもって断行するべきなのです。

余談ですが。トランプ米国大統領が日米安保条約に文句をつけたことについて。
この人は国家間の取り決めを、ただの私的契約でしかないと勘違いしているのでしょうかね。自国利益だけを主張する姿勢には一国の代表者たる威厳を感じません。米国の貿易圧力のせいで日本の農作物が大打撃をうけたか、米国型の非正規雇用労働を流入したせいで生活が苦しくなったか。この間の相撲観戦や天皇陛下御夫妻との歓談はなんだったのか、と思わざるを得ません。安倍首相のイラン訪問が裏目に出て中東との関係がこじれたので根に持っているのでしょうか。安倍さんも海外での業績ばかり焦らず、国内の課題解決にも取り組んでほしいですね。

このたびの台風では現住まいの不安定な工作物だけは昨年撤去済みでしたので、そこは安心でした。
持ち家は借りぐらしに比べても、メンテナンス費用が高くつきますので、年間収支から予備費をとりわけておく必要があります。お隣の奥さんもその件で嘆いていらしたので、どこの
ご家庭もやりくりに大変なようです。我が家は補修せねばならない箇所がたくさんありまして、当初はなんで私がやらねばならんのだ!と憤懣やるかたなしでしたが。3年前のお墓のリフォームといい、よく考えれば、自分次第のデザインや改修もできますし、お金はかかりますが満足感は得られます。

いまは古い納屋を解体後の景観をどうするのかをあれやこれや考えていくのが、今後の人生の楽しみでもあります。
もちろん、そのための支出管理は悩ましいものですが、家まわりがきれいになるのは気分がいいですし、生活に張り合いが出るというものです。事実、私はお墓をリフォームしてからこころの重荷がすこしは軽くなりましたし、また業者との対応にもだいぶ慣れてきました。昨年来、口の軽い工務店さんに嫌な目に遭わされたので工事着手も億劫になっていましたが、今回はいつもお世話になっている税理士さんご紹介のかなりしっかりした業者さんだったので、とても信頼しています。まだ相見積もりの段階ですが、相性は良さそうです。契約をあまり急かさず、こちらの経済事情を察して有益なプランニングをしてくださる気配があるので嬉しいです。

日本は災害列島。住んでいる限りは、災難といつも隣り合わせです。
古い家には過去に災害と戦い、災害から家財を守った知恵が刻まれています。私自身も今後にむけて、自分がなにができるかを考え、行動していきたいものです。



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