梅雨に入っても潤う時期がなく、はやくも梅雨明けなのかと思ったら、雷雨が激しくなる。じつに不安定な天気がつづいています。日傘と兼用の雨傘が欠かせませんね。
今年の七月七日はきれいな星空が見られるかと期待しておりましたが、あいにく、夕刻から雨に見舞われました。花火大会も中止になるのかもしれません。
七夕と言えば、願いごとですよね。
各所で笹の葉に吊るされた短冊を目にしています。短文であっさりと済ます方もいれば、裏側にまで書きつづるほど願いが多い、という方もいるようで。夢が大きく多いのは、もちろん、素敵なことです。微笑ましいですね。詩人のサミュエル・ウルマンもこう言っています──「as young as your hope, as old as your despair.(人は希望がある限りは若く、失望とともに老いていく)」。
しかしながら、夢を語るだけでは許されなくなる年代が、いつかきます。
夢の実現のためにどれだけ自分が努力をかさねているか、チャンスを活かそうとしているか、適切な人間関係を築こうとしているか。日頃を振り返って見ると、至らないことばかりなので、年にいちどのこの日のために、願いごとを公表したりはしません。自分の望みは墓参りか仏壇に手を合わせるときに語ればいい、と思っていますので。卒業文集の「将来なりたい大人像」みたいなもので、七夕の短冊には、望みの良し悪しよりも、願いごとをして楽しむというイベント感覚のほうが重要なのですね。
ただひとつだけ真理だと思うのは、自分の夢を叶えられる人、もしくは叶えたことがある人は、他人の夢をも後押しできるだけの力がある人だということです。今夜、笹の葉に揺れる願いがひとつでも多く叶うといいですね。