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Channel: 陽出る処の書紀
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メモ用紙を無駄にカラフルにしてしまう癖がある

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自称繊細ヤクザのHSP気質の人間は、妙なこだわりがあるがために、著しく業務効率が悪くなることがあります。今回はそんな、めんどくさい労働者の私のお話をします。

電話受付をして社内の誰かにメモを渡すことがありますよね。
私はこれで、かならず、三色ペンを使ってしまいます。少なくとも黒文字で、赤線で強調したり、下に波線を引いたり、その手の余計な装飾をしてしまいがちです。

このブログをいつもご覧になっている方ならわかっていただけるかと思いますが。
記事やブログデザインにも、その気配が表れていますよね。辞書は別としましても、黒文字だけで延々と文章があるような本やら、ネット上のサイトやらは苦手で極力読みません。小説でも、色彩豊かな情景がパッと頭に浮かぶような、奥行きのある描写があったほうが読みやすいのです。

渡されたほうからしたら、短文のメモだし見づらくて仕方がないはずですが。
私はどうしてもやってしまうんですよね。ココが重要なんだよ、という部分を知らせなくては気が済まないから。重要な部分を見落としてしまうから。

パソコンで文書をつくるのでも、社内閲覧用ならば、やはり余計な飾りつけをしてしまいます。
太字にしたり、字体を変えたり、サイズをワンランク大きくしたりなど。

書類のチェック作業も目で追えばいいところを、いちいちレ点を入れないと気がすみません。
なので、かなり汚してしまいます。

あるいは、学生時代から教科書にやたらと書き込みする癖があったため。
付箋もカラフルで、この項目にはこれとあらかじめ決めておかないと、仕事が覚えられないのです。作業を分類し、順序だてて、区別するために、色に頼ってしまうのです。

おそらく、私の脳がそういう構造になってしまっています。
平面的な白紙の書類に黒単色だけでは味気なく、色付けたりなどで立体的に浮き上がらせないと理解できない。そういうめんどくささがあります。

この癖はどこからくるのだろうかと思っていましたが。
その昔、企画編集職のカタログで、そういったDTPの仕事をした癖が染みついてしまっているわけです。

色だけではない。
伝票に何かをメモするときも、数値なのか、商品コードなのかを区別するために、コード№のみを□で囲んだり、色を変えたりします。当然ながらそれだけデータ入力が遅れてしまう。けれども、あとで他のほとが眺めたときに、その数字が数量なのか、商品コードなのか、判別しやすくするためです。

配布された書類も控えのコピーをとって、そこには蛍光ペンやら赤ペンやらで線をひきまくったり、書き込みだらけです。他の人はそこまでしないのに。他人が作った書類は、自分の文字を入れて、自分のものにしないと覚える気にならないからです。

幸いにして、私の今の職場では、そうした手間を笑われたことはありません。
数字がやや読みづらいから注意してね、とは言われましたが。字が汚いので、あまりに文章量が多いメモはパソコン入力して、プリントしてから渡していますが、そのほうがきれいに読めるからです。

しかも、そのカラフルなメモを気に入ってくれたのか、経営者が自分の手帳に貼って利用してくれた時は嬉しかったものです。ひょっとしたら、彼も色にこだわりがある気質なのかもしれません。

デスクの中のペンも、数種類のカラーがあり、気分によって使い分けています。
さすがに上司に報告メモのときは色を統一していますが。自分だけメモや業務日誌なら、カラフルにしほうだいなのです。ビジネスシーンではありえないでしょうが。

オフィスカジュアルで働いた時、服の色によって、あるいはインナーやボトムの取り合わせによって、周囲の対応が異なってしまう、なんてことありませんでしたか。
私は、青系の落ち着いた色か、ピンク系の柔らかめのカラーのときは、なんとなく職場が波立っていないことが多く。逆にグレーなどくすんだ色のときで、丸襟首のものは、トラブルが多かったように感じます。極度のなで肩で痩せぎすなので、ワイシャツのような首回りがV字のものでないと、頼りない印象を与えてしまうのでしょう。

べつだん、芸術系だからとか、美的感覚がすぐれているからとかではなく。
特定の何かの色が手元にないと落ち着かない性格らしいです。ちなみに、私はかならず赤い色のものを身につけるようにしています。ですので、お弁当には、かならず梅干しと人参とがマストアイテムです。

逆にいえば、HSP気質というか、自分は学者肌・芸術家タイプのマイペース型だと自覚している人は、そういった自分なりのしくみで働ける場所が理想ですね。経理作業では、振替伝、仕入、売上、入金それぞれの伝票の色が異なるので、わかりやすく気に入っています。色が同じだと、文章の中身がすべて同じであるかのように誤認してしまいやすいのです。おそらく文字を画像として認識しているからなのでしょう。文字や数字に色が見えてしまうのを共通感覚というらしいですが、私はその自覚があります。


(2022/06/25)





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