人気作の名作漫画にいまさらハマってしまい、大人買いしたくなることありませんか?
とくに最近はネット上の試し読みサービスが充実していて、さわりだけ読んで一目惚れしてしまった過去作があります。話題性が泡沫(うたかた)のような気がして遠ざけていたけれど、どこかで素敵なレヴュー読んだりして、今になって魅力がわかった名作もありますよね。
シリーズ完結をした人気作は、たいがい、単行本のあと文庫本化もされています。
すでに新刊では書店に在庫がなくて、残念ながら中古に手を出さざるを得ないときもあります。ほかに、特装版など別版もあったりしますが、基本的には単行本か、文庫本かのふたつ。どちらか選べるとしたら、どうしますか?
単行本セットは、巻数が多くてかさばるものの、中古ならば割安になっていることが多いですね。やや古びてはいますが。連載当時の雰囲気がわかり、ジャンプ漫画では読者の便りコーナーなどもあります。あれ、かなり古い作品だと個人情報もろバレですよね。私は出したことありませんが。
文庫版は単行本よりもコンパクトに収納できて便利。
ふつうの小説の文庫本などと本棚を共有できるのがいいし、目立たないですよね。いかにも漫画をおいていますという感じがしなくて。デザインもシンプルですし、単行本にはない収録話もあったりして。
とある作品の単行本か文庫版かのどちらのエディションがいいか、という質問をネット上でもよく見かけます。
私もそれを参考にしたことはありますが、たいがい文庫版を推す声が多いですね。新しいからかな。
どちらも負けず劣らずというのであれば、私は最終的には表紙で選びます。
連載初期は粗削りな絵柄やまとまりのないカラーが目立つのならば、すっきりした装丁の文庫版を。最近の絵柄よりも、連載時の絵の雰囲気の方が好みであれば単行本にしています。場合によったら数年がかりで、別人の絵になってしまっていることもありますので。文庫版は著名人が巻末に寄稿していることもあります。意外なひとがファンなんだなと知って、ほほえましくもなったり。
漫画には電子書籍で買うという手もあります。
こちらは単行本のままの収録が多いですね。単行本は連載時にある程度の話の区切り目を考えて収録されることが多いので、本来読みやすいのは単行本かなという気がします。次の巻の展開が気になって仕方がないという、あの特有の待ち遠しさが追体験できるんですよね。
ちなみに単行本も文庫版も両方買ったことがあるのは、『少女革命ウテナ』ぐらいですね。
文庫版の装丁がとてもすてきで、映画版の別巻の分まで収録されていたので。単行本のほうは中身が同じだったのであとで手放しました。そういえば、昨年2018年あたりに、20年後のアフターストーリー続編単行本と同時に、かつての単行本が表紙だけ新装で発売されましたが、新しくハマった方には良かったのでは。最近の漫画はすぐ絶版になって、文庫版が出ないものは、電子書籍しか選べなくなってしまうことも多いので、単行本は買えるうちに入手したほうがいいのかもしれないですね。
読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。