そういえば、そろそろ、フィギュアスケートのGPシリーズシーズン開幕のはずですが、今年はソチ五輪後の休養で主力選手にめだった動きがないため、あまり騒がれていないようですね。
そんなさなか、かねてから去就が注目されていた氷上のエースこと、高橋大輔選手がついに選手生活に幕を下ろすことに。その発表は去る10月14日、故郷の岡山でおこなわれました。
日本人男子初の世界選手権制覇(2010年)をはじめ、GPファイナルでも優勝。五輪には三度の出場を果たしました。とくに2010年のバンクーバー五輪では、日本人男子史上初の銅メダル獲得。わずか数箇月前まで膝の故障でリハビリを続けていた、奇蹟の復活からの勝利でした。三度の五輪もすべて入賞、女子に比べれば注目の低かったフィギュアスケート男子に光りをもたらした英雄です。
最近課点数の大きくなった四回転ジャンプこそあまり得意ではなかったようですが、細かく激しいテンポのステップやしなやかな表現力によって、世界中のファンを魅了。まさにフィギィア男子界にこの人あり、と言われる名選手でした。すでに28歳、やはり次の五輪を狙うには無理があるのか、今後はアイスショーに出演したり、プロ転向の意向であるとか。数箇月ほどまえに、橋本聖子氏とのある一件で騒ぎになりましたけど、対応が落ち着いているのが印象に残りましたよね。
昨年から今年にかけては、日本のフィギュアスケート界で大物アスリートの引退が相次ぎました。世界選手権女王に返り咲きしながらソチ出場がかなわなかった安藤美姫選手、音楽の解釈にすぐれ独特の情熱的なダンスで話題をふりまいた鈴木明子選手、「殿」の愛称で親しまれた実力派の織田信成選手。そして高橋大輔選手。浅田真央選手は引退が噂されていたのですが、今季は休養で結論は先送りになっています。(真央ちゃんが引退できないのは本人にある未練もさりながら、フィギュアスケート連盟の放映権料などの稼ぎ頭なのでひきとめている、というような噂もありますが…。)
氷上で華を添える名演技のスターがつぎつぎに去っていくのは寂しいものですが、日本フィギュアスケート界には、五輪金メダリストの羽生結弦選手、そして女子では次代のホープ・村上佳菜子選手もいます。オリンピック出場者の小塚崇彦選手や町田樹選手なども健在です。
名演技の数々を挙げればきりがありませんが、記憶に残るのは、やはりやはり、あのバンクーバー五輪でのフリープログラム。名作映画との誉れ高い「道」の音楽にあわせて、道化師の衣裳でときにはコケティッシュに、ときには激しく厳しく滑りきったあの演技。ときには転んでしまったけれど、最後まで情感を出しつくしたあの熱意。その独特のオーラは、大輔ワールドとも呼ばれていました。小柄だったのに、すごく演技が大きく見えたのもすばらしい。誰もがその偉業を忘れることはないでしょう。
じつに惜しいですが、今後のご活躍をお祈りします。
できれば、次世代の名選手を育てる指導者になってほしいとも思うのだけど。
これまでの名演技をありがとうございました。
【過去のフィギュアスケート記事一覧】
そんなさなか、かねてから去就が注目されていた氷上のエースこと、高橋大輔選手がついに選手生活に幕を下ろすことに。その発表は去る10月14日、故郷の岡山でおこなわれました。
日本人男子初の世界選手権制覇(2010年)をはじめ、GPファイナルでも優勝。五輪には三度の出場を果たしました。とくに2010年のバンクーバー五輪では、日本人男子史上初の銅メダル獲得。わずか数箇月前まで膝の故障でリハビリを続けていた、奇蹟の復活からの勝利でした。三度の五輪もすべて入賞、女子に比べれば注目の低かったフィギュアスケート男子に光りをもたらした英雄です。
最近課点数の大きくなった四回転ジャンプこそあまり得意ではなかったようですが、細かく激しいテンポのステップやしなやかな表現力によって、世界中のファンを魅了。まさにフィギィア男子界にこの人あり、と言われる名選手でした。すでに28歳、やはり次の五輪を狙うには無理があるのか、今後はアイスショーに出演したり、プロ転向の意向であるとか。数箇月ほどまえに、橋本聖子氏とのある一件で騒ぎになりましたけど、対応が落ち着いているのが印象に残りましたよね。
昨年から今年にかけては、日本のフィギュアスケート界で大物アスリートの引退が相次ぎました。世界選手権女王に返り咲きしながらソチ出場がかなわなかった安藤美姫選手、音楽の解釈にすぐれ独特の情熱的なダンスで話題をふりまいた鈴木明子選手、「殿」の愛称で親しまれた実力派の織田信成選手。そして高橋大輔選手。浅田真央選手は引退が噂されていたのですが、今季は休養で結論は先送りになっています。(真央ちゃんが引退できないのは本人にある未練もさりながら、フィギュアスケート連盟の放映権料などの稼ぎ頭なのでひきとめている、というような噂もありますが…。)
氷上で華を添える名演技のスターがつぎつぎに去っていくのは寂しいものですが、日本フィギュアスケート界には、五輪金メダリストの羽生結弦選手、そして女子では次代のホープ・村上佳菜子選手もいます。オリンピック出場者の小塚崇彦選手や町田樹選手なども健在です。
名演技の数々を挙げればきりがありませんが、記憶に残るのは、やはりやはり、あのバンクーバー五輪でのフリープログラム。名作映画との誉れ高い「道」の音楽にあわせて、道化師の衣裳でときにはコケティッシュに、ときには激しく厳しく滑りきったあの演技。ときには転んでしまったけれど、最後まで情感を出しつくしたあの熱意。その独特のオーラは、大輔ワールドとも呼ばれていました。小柄だったのに、すごく演技が大きく見えたのもすばらしい。誰もがその偉業を忘れることはないでしょう。
じつに惜しいですが、今後のご活躍をお祈りします。
できれば、次世代の名選手を育てる指導者になってほしいとも思うのだけど。
これまでの名演技をありがとうございました。
【過去のフィギュアスケート記事一覧】