この空き家を管理するようになって、はじめて驚いたのは。
裏庭に面する引き戸を開け放ったときに、目に飛びこんできた白い花の大群でした。桜に微妙に似ている色合いだが、のちに小粒の実がなることを知って喜びも倍増。口にしてやっと、これがユスラウメであると知ったのでした。
以来、この樹は私にとっての春告げ現象。
同じ裏庭にあるキンカン、畑にあるハッサクともども、空き家を訪れる楽しみの一つに。
一年巡って再会できるものですから、感激もある。
しかし、空き家に来られるタイミングがずれるとすぐ散ってしまう。3月下旬の近日、初夏並みの陽気にせっつかれて開花が早まったのでしょうか。たしかに、近所でも桜も花咲き見ごろ。

このユスラウメの木、庭には三本ありまして。
奥にあるのは近くに祠があるので、撮影しないようにしています。くわばら、くわばら。
この庭、今でこそ整備して、二年おきぐらいに剪定師も呼んで、まあまあ眺められる景色にはできているのですが。
それこそ十数年前までは森のように木が密集して、一本ずつ手づからノコギリで伐採していったものです。
けっこう大木化した夏みかんや、トゲトゲの危険なダイダイ。屋根瓦を壊しそうな高い柿の木、コンクリ上に根を這わせた頑丈な松の若木などなど。
厄介な木ばかりでうんざりしていましたが…そのあと自生している果樹に実りがあることに気をよくして、畑にハッサクを三本植えてみたりしだしています。
今年はスマホを新調したので、たまたま満開の状態を撮影成功!
昨年は食べられなかったので、今年はたくさん実がなるとよいですね(^^♪
鳥に奪われないかが心配なのです。コマツナ畑もけっこう葉が食いちぎられていたようなので、鳥よけ対策を考えねばなりませんね。
(2025.03.26撮影、03.28記録)