令和に入ってから就職氷河期世代による凶行が続き、ひどく胸を痛めています。
暗殺された安倍元首相は、働き方改革を推進し、企業に官制の賃上げを要求。アベノミクスの好況期は求人倍率も増え、正社員として就職できた方も多かったのではないでしょうか。公務員の氷河期世代再チャレンジ受験枠も増えましたよね。派遣社員でも交通費の支給が義務付けられ、正規雇用と職種や業務能力が同じであれば均等待遇をするべく法改正されました。ひじょうに惜しい人物を失くしたものだと私は感じています。
社会情勢が不安になるとよからぬニュースを見て気分が落ち込みがちになります。
失職したり、身内が亡くなったりなどの社会的孤立で、生活環境が悪化してしまったこともあるでしょう。40代になれば老化がはじまり健康不安も付きまといます。
私自身もこれまでなんども転職を繰り返しましたし、ブラック企業で疲弊し、その後数箇月間働けない状態になったことも一度や二度ではありません。冬に電気代節約のため、ポットのお湯でからだを洗ったり、ストーブをつけず丸一日布団にくるまって寝ていたり、一箇月間白米だけ食べて過ごしたこともあります。飴ばかり食べていたので歯がボロボロになり、歯医者での治療が高くついたことも。近い身内からさげずまれたこともあります。
現在は個人事業と会社員との兼業ですが、いずれ収入を減らす恐れもあります。
そうしたどん底生活の果てに、私が学んだことは、人生には幸不幸の波があり、運気が落ちたときには人生を変えるチャンスが含まれているということです。
なにかが壊れたり、人間関係が悪化すれば、それはそこを離れて別のものを目指せばいいという合図、なのかもしれません。
・SNSをやらない、悪い情報はシャットアウト
スマホの普及で暇さえあればネットを見たくなります。いい情報収集ならばよいのですが、ついつい余計なニュースまで見て、かってに義憤を感じたりしていませんか。それは膨大な時間の無駄です。気に入らない人物を仮想敵と見なして憎悪を募らせても、自分の人生は好転することはありません。運気が逃げていくだけですから。SNSをやると貧乏になるという言葉もあります。
・お金のかかる趣味はやめる
仕事がないと趣味が人生の生きがいになります。しかし、娯楽にお金をつぎ込み過ぎて、通信費や光熱費の支払いが滞ったり、借りたお金を返さなかったりすれば、自分の社会的信用が傷つきます。SNSで見栄消費をくりかえし、オタク界隈でもてはやされて引っ込みがつかなくなった人もいるでしょう。予備費としての枠内なら問題がありません。いちど、自分の遊興費を見直してみましょう。私が思う無駄な娯楽は、動画視聴、課金ゲーム、ギャンブル、極度のヲタクグッズ収集です。
・規則正しい生活をする
心配事があると寝不足になり昼夜逆転。人目を避け、夜にコンビニ通いをするような生活になります。人体は朝日を浴びるとリフレッシュできるように設計されています。夜は早めに寝て、一定の時間に起きるようにしましょう。日中体を動かすとよいのです。
・健康な食生活を自炊で行う
安いファーストフード系外食や添加物の多いお惣菜を値引きで買う。たまには良いかもしれませんが、ずっと続けると確実にカラダを壊します。糖質油分の多いお菓子や加工食品も控えめに。自炊をすればつくる楽しみも増えて、生活が整います。野菜はレンジで温めるだけで、味付けをあまりしなくとも栄養がとれます。
・離れて行くひとはほんとうの友だちではない
あなたが仕事やお金を失ったときに見限るひとは、そもそも、あなたの肩書や職場、あるいは学歴だけを見ていたひと。エリートサラリーマンが独立起業したときに、いかに勤め先の名刺に助けられていたかを実感するのと同じです。公務員や学校の先生などは偉そうにできますが、公務はマニュアル化されていますし、自分自身でつくった仕事ではないですよね。現役時代と同じで、説教したり、慕われると思い込むのは辞めましょう。そして、職業でひとを見下すのもやめましょう。ガソリンスタンドやスーパーのレジ係でもと教員が働いていてもおかしくはない時代なのですから。他人に悪感情を植えつけたり、承認欲求の道具に利用するエナジーバンパイアとは絶対に距離をおいてください。彼らはあなたが成長したり、豊かになるのを拒み、足を引っ張ろうとしてきます。
・不平不満ばかりの人とはつるまない
自分が不幸になると憂さ晴らしにどこかに書き込みたくはなります。その場合、クローズドにして決して反応をもらったりしないようにしましょう。批判的な言葉は同じ境遇の人の指示を集めやすいですが、承認欲求を満たされ過ぎると、世の中を無駄に攻撃してばかりいる自分を肯定し、いつのまにか社会に役立つことをしない人間になります。
・自分は絶対に救われるべき人間だと過信しない
自己責任論が否定されて久しいです。たしかに非正規雇用や自営業者の経営悪化に対する救済策は不十分ではないかもしれませんが、給付金や補助金をもらっても、いずれ自分たちの負担が先送りされてしまうだけなのです。コロナの休業手当に国費をつぎこんだため、2022年4月から会社員の雇用保険料は上昇しています。困っているから助けられて当然だ、という思い込みは捨てましょう。
・寺社仏閣詣でやお墓参りをする
日本には霊験あらたかなスポットがたくさんあります。家のお墓がなくても、道端には道祖神やお地蔵さんがあるし、ちょっとあるけば神社はあるでしょう。そうしたところに参拝し、気持ちを整えてください。なお、うさんくさい宗教勧誘にのって、おかしな団体に加入するのはおススメしません。グループワークと称してカウンセリングをするものの、結局、人間関係でこじれたり、メンタルがやれてしまうこともあります。
・図書館で静かに本を読もう
お金のかからない趣味の筆頭格がウォーキングと読書です。本は借りればただで読み放題。ネットを見ずとも新聞や雑誌を読みに来ればよい。外出する用事があれば、身ぎれいにしようとしますし、気分も晴れます。図書館は生きるための知恵を与えてくれる、万人に開かれた場所なのです。
・気分が塞ぐときは休んでもよい
用事がないからと言って、マラソンやらDIYやら同人誌やら趣味活動を生きがいにしがちですが、その界隈でも強者と弱者がいるので、コンプレックスに悩まされることだってあります。気分が落ち込むときは無理せずに自分を休みましょう。なお、精神科医のお世話になるのはおすすめしません。ひとりで自分の人生を反省する時間をつくりましょう。
・豊かで楽しそうな人の境遇を妬まない
「お金は不平等でも、与えられた時間は平等」──という言葉があります。他人のSNSを見て腹が立ったら、もう眺めるのはやめて、自分自身の課題に向き合いましょう。あんがい、自慢げに暮らしぶりを書き綴っている人も、その裏では苦労しているものです。逆に自分と同じく不幸だからと勝手に親近感を湧かせて同志愛を募らせるのもやめましょう。他人の幸福に拍手を送れる自分になることが、運気が上向くチャンスを招くのです。
・日ごろから家計管理の徹底を
気分がくさる原因のナンバーワンはお金に窮すること。生活費をしっかり把握しておけば不測の出費にも対応できます。お金がないから他人から奪おうという人間には、ご縁も遠ざかり、金運も逃げていきます。現役時代に高給取りだったひとは退職後に出費を見直さないと、生活に困ることになります。親の遺産や配偶者の収入に過度に頼るのもやめ、自活するようにしましょう。
・資格取得やスキルアップに励む
せっかくの自由時間があるのですから、自己投資に時間を割きましょう。職歴に空白期間があっても資格の勉強やITスキルの取得に努めたことは実績として、採用面接時にアピールできます。ただし、勉強していることを言い訳にして、働くことから逃げないでください。学習をしていること自体が尊い、頭のいい自分は素晴らしいのではなく、それを世の中で役立ててこそ価値があるのです。また精神修養として哲学教養本を読んでおくのもよいのです。
・うさんくさいビジネスや資産運用には手を出さない
お金に困ると一発逆転の金策に走りがちですが、たいがい悪徳ビジネスのいいカモにされるだけです。実入りのいいバイトと称し、目先の利益に騙されて詐欺の先鋒に利用されたり。高利回りの金融商品に資産をつぎ込んで失ったりするケースが後を絶ちません。誰でもできそうなビジネスは、そもそも対価が高いはずがないのです。アフィリエイトや動画制作などの在宅仕事も広告業界の収益悪化で、今後大幅な稼ぎはなくなるでしょう。やはり地道に働くのが一番ですね、社会保障もついてきますし。
・犯罪で世の中を懲らしめてやろうとは考えてはいけない
元首相の暗殺事件や通り魔殺人、放火などなど、巻き込み型事件の犯人の思考回路はゆがんでいます。みな不遇な人生は世の中が悪いという考えに侵されているのです。誰かを傷つけても自分の人生が得をするわけでもなく、しかもその犯罪歴はひとの記憶に残りつづけます。過去の逮捕歴がネット上から削除されるべき判決が下されましたが、ネット上からは消えても身近な人間の脳から消すことは不可能です。田舎ほどその傾向があります。取り返しのつかないことをすれば一生涯に渡ってその責めを負うのだとリスクを考えて行動しましょう。自分より弱者を攻撃したところで、なにも得られるものはありはしないのです。
・断捨離をしてモノを減らしてみる、片づけをする
寂しいと余計な買い物をしたり、無料のものを拾ったり貰ってきたりしまいがちです。荒れた部屋は自分のこころを表しています。時間があれば不要なものを片付けて、衛生的に保ち、住まいを広くして快適に過ごしましょう。ゴミはこまめに棄てて、トイレや水回りの掃除は習慣にしたほうがいのです。とくに冷蔵庫のなかが汚い人は絶対にお金が貯まりません。不要な服や靴はすてると、新しい出会いを呼び込むとされています。
・身近な家族関係はなるべく良好に
お金が絡むと家庭環境が悪化しがちです。配偶者の収入減があれば自分が働いて補う、子どもの学力を自分の承認欲求にしない、贅沢を覚えさせずしっかりした金銭感覚や労働の大切さ、生活習慣を身に着けさせるなどの教育をしましょう。老後を子どもに面倒みてもらう、女が子どもを産まないと社会はなりたたないという考えは捨てないと、少子化の時代、若者に負担がかかります。毒親ならば、縁を切って独立する覚悟を持ちましょう。家族と良好な関係を築けないひとが、職場でうまくやっていけるはずがありません。
・仕事はいつか失うものだと覚悟しておこう
人生百年時代、定年退職年齢が伸びると言われても70歳まで働けるような職場は限られています。年金を得ながら自活していかねばならない時期がきます。勤め先が倒産するリスクや、大企業勤めの中高年がリストされる、減給されるのも珍しくはない時代です。その時のために、適切な人付き合いや余裕のある資産管理、キャリアを築いていかないと生活に困ることになります。健康状態が悪化すれば、医療費もかなりかかります。おひとり様ならば、自分の老後をどう暮らすかを早くから設計しておかねばなりません。先々のことを考えすぎるのもよくはありませんが、準備はしておきましょう。
(2022/07/09)