Quantcast
Channel: 陽出る処の書紀
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2151

片付けられない人はもはや始末に負えない

$
0
0

過去の職歴や保有資格の話は職場ではデリケートな話題です。
私も同僚に気遣って話をしていますが、所有する士業資格や簿記など事務系必須の資格をうらやましがられたり、勉強方法を教えてと言われたりします。私自身も自分の知らない業界のことや、資格のことを知ったりできるので勉強になります。これは若い世代の方からの刺激が大きいですね。

学習の進捗度は人それぞれですし向き不向きもあるので、アドバイスしづらい部分もあります。それに、個人的に身に沁みて理解しておりますが、資格だけあっても、けっして業務能力が高い、社会人として適性があるとは限りません。いつまでも応用の利かない、生徒気分です。私もついつい業務担当が変わるたびにいろんな資格本に手を出したり、業界本を生半可にかじっては失敗を繰り返したりして、いまに至ります。

ところで、私は現在、地味で平凡な事務職ですが。
つくづく思いますに、やはり事務能力が高くないなと感じています。

事務能力ってなんでしょうか?
PCスキルがある? 文章解読能力がある? 会計処理ができる? 事務系の資格をとっている?

もちろん、それも大事ですが。
私が思うに、いちばん大切なのは、コミュニケーション能力と整理整頓ではないかと。

会話がうまくできるひとは頭の中がきちんと整理されています。
仕事の流れが理解でき、終着点までの経路を描くことができます。どの作業にどれくらいの処理時間がかかり、誰の助けがいるか、きちんとわきまえている。ときには雑談も大事で、人間関係を結んでいき、組織の要となるのがうまい。人の困ったところに手が届き、自分の仕事を手早く片付けて、サポートに回れる。余分な資料探しや無駄な作業を省くために、机まわりは片付けられ、鞄の中も、ノートもきれいに整えられています。もちろん、PCのなかのファイルさえも。

そう、そうであるべきはずなのに…。
と、この夏、仕事がひと段落したこの土日。
プライベート空間兼個人事業上の執務室(大げさな…)の膨大なたまりにたまった書類や資料などを片付けながら、自分の不甲斐なさに嘆くのでした。いちおう、職場では綺麗好きで通しているんですけどね。時間がなくて、散乱したメモとか、持ち帰ったパンフとか、資格試験のテキストやらノートやら、とにかくあちこちに散乱しまくっていました。昨年、断捨離をしてデスクの配置を変えたものの、また元の木阿弥さんです。今回は十段引き出しにラベルをつけて、書類を分類してみることにしました。

公文書管理法ではないけれど、私的な文書はどこまで、いつまで、保存すればいいのでしょうか。見極めが大事ですよね。スマホを使ってペーパーレス化した仕事をすればいいのだけど、昔の企画編集職の名残からか、院生時代に論文執筆しているからか、どうしても出力して確かめてしまう癖が抜けないので、無駄な書類が増えてしまうわけです。今月のインク交換とプリンタ用紙の減り具合がひどかった…。

たぶん、この片付けられない症候群なぼやきは毎年定期的につづくでしょう。

(2020/08/13)


★片付け上手は生き上手(目次)★
2012年ごろから手掛けている実家、我が家の断捨離の記録です。めざせ、シンプル・イズ・ベストなミニマルライフ。





Viewing all articles
Browse latest Browse all 2151

Trending Articles