台風10号の影響で、15日に予定されていた菩提寺での棚経が延期となりまして。
出掛けることもままならない雨風でしたので、ひまつぶしにお金をかけない私室のリフォームをしてみた…というお話です。
生活が変わると楽しむものも付き合うひとも動きますが、暮らしに使う道具もいれかわってきます。
私は昨夏、大々的に私室の古い家具一式を捨てて、部屋を広くしてみました。
本棚は低くし、机は陽当たりのいい窓辺に。家具は基本的に壁際に沿うようにし、布団を部屋の真ん中に敷くようにする。寝るときはひろく感じてかなり快適でした。ところが…。机に向かうとなんだか落ち着かないのです。南東側の柱近くに寄せたので、室内灯から遠くなり、デスク用のスタンドを買い足すことに。本棚を分散してしまったので、資料があちこちにある状態に。
最悪だったのは、南側の窓口においた本棚でした。
強い雨風が窓のすきまから入りこんで、濡らしていたのです。台風は南からくるのですから、当然のことです。しかも、ノートパソコンすらそこに一時置きしていて水滴が…。しばらく電源が入らず恐怖でした。自分の間抜けぶりに呆れます。
荷物を減らしてすっきりしたはずなのに、なんだか落ち着かない。
とくに机に向かうときに注意散漫になりがち。昨年とりかかっていた資格受験は断念してしまいました。
これは風水上、机の配置がよくないのでは？
ネットで調べたところ、集中力や忍耐力をやしない、学力を高めるには、北向きか東向きが最適だとありました。しかも、入り口や窓とつながる直線上や、窓に向かっていてはいけない。実は、このタブーをうっかりおかしてしてまっていたのです。南向きの窓に向いていますから直射日光が強すぎて、PCまわりが熱をもってしまいます。
さらに向きのみならず、机のうえの配置すら問題でした。
自宅で働く人はたいがいシンプルな、机上にパソコンか少ない本しかないデスクで仕事をしています。私の場合、引き出しがあるのに、とにかく机の上に資料を出しっぱなし、ペン立ては複数置き、メモをごてごて貼り、とにかく乱雑でした。気が向いたら片づけるのですが、いつのまにか左右に山積みになり、可動領域がなくなっています。机の上をものが占めることで、なんだかしっかり働いた気になって酔っていたのかもしれません。
とうしょは、空いた窓際スペースにPC用デスクを新規購入しようと考えていましたが。
これ以上、家具を増やす前に、いまあるアイテムでできることがあるのではないかと考えなおしました。その結果、机の向きをまえと同じにして、その前に三段ボックスの背中をつけ、さらにそのうえに二段ボックスをこちら向きに重ねて、棚替わりとすることにしました。カラーボックスを寄せたので、資料類が一箇所に集まって動線上助かりました。壁を背中にしていると保護されている安心感があります。とくに道路に面しているおおきな窓近くに机があると、気が散ってしかたがないそうです。そういえば、のび太くんの机って、いつもタケコプターですぐ飛び出せる窓に向かっていますよね…。
現在、PCをいちいち取り出している状態なので、できればPC専用プリンタも据え置きデスクがほしいのですが、めぼしいデスクがありません。
ネット通販で売っているのは品質に難がありそうだし、ニトリなどのものはあまり気に入らないし。組み立てるのはきらいじゃないのですが、昨年、机の解体に苦心したので構造が極端に複雑な机は買いたくないんですね。捨てるとき重いですし。
小学校にあがるとお子さんに学習机を買われる方も多いでしょうが。
ごちゃごちゃ機能がついているものより、大人になっても使えるシンプルなもののほうがいいです。棚はカラーボックスを組み合わせれば、カスタマイズできますし。
ワーキングデスクといえば、DIYで自作される方もいるようです。
正直、天板だけカラーボックスに載せたPCデスクを自作しようかとも思いましたが。粘土や木彫りで彫像つくるのは得意でも、技術の授業の課題がこなせなかった私はとてもじゃないが、大工仕事をうまくできそうにありません。解体するのは得意なんですが。
それはともかく。
家具の配置、とくに机の向きを変えると、モチベーションがあがって運気があがるかもしれません。家具は動かしやすいシンプルなものですませば、配置を毎年ずらしていくことで、リフォームした気分に、別の家に引っ越した気分にすらなれるのでいいのです。私のような飽き性にはもってこいです。家具を頻繁に動かせば、絨毯がへこまないし、掃除も隅々まで行き届きます。雨漏りによる壁紙の異常もわかります。
この机の位置は、自室のみならず、職場にもあてはまりますね。
働きやすかった職場は隣の机とのあいだにファイルボックスやプリンタ台があって、前のひとと顔合わせしないようにされていました。私は古い机の余った椅子をすぐ側において、サイドテーブル代わりにしています。本棚もそうですが、みっちり収納ではなく空きをつくれば余裕があって美しく見えるのかもしれません。ただし、その予備スペースにものをためこまないようにしないと…。学校の机も一人当たりのスペースが狭すぎて、子どものやる気を奪っているとしか思えません。よく筆箱から鉛筆落としてしまうんですよね。
★片付け上手は生き上手（目次）★
2012年ごろから手掛けている実家、我が家の断捨離の記録です。めざせ、シンプル・イズ・ベストなミニマルライフ。