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Channel: 陽出る処の書紀
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疲れないココロとカラダ

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ここ数年ぐらい、ひどく気になっていることは。
資格などを取得したり、仕事の業務量を増やすことで知識や経験知は蓄積されていくのですが、悲しいことに心身の疲れがなかなか抜けないということです。とくに精神のバランスが保てなくなるときに、若い時のように身体が思うように動けなくなるのがきつい。

私の場合、特に通院が日常的に必要な持病があるわけではなく、またこれまで手術で入院するようなこともない、既往症のない人間です。でも、なぜか虚弱体質で食は細いほう。ストレスがたまると、よく戻します。年度末までの業務増大で一時期普段より5キロ以上体重が減りました。

そして弱っているときに追い打ちをかけるように無駄に励まされたり、叱られたりすると、それはもう立ち直れなくなりますよね。本人はその意図がなくとも攻撃されているような気分になりますし。

最近、宅配便業者の過酷な労働実態改善のため、アマゾンの当日発送サービスが見直されるのではないかと噂されています。日本は世界に稀をみるサービス大国。過剰なお客様第一主義のため、働き手に無理な負担を強いることが多い。クレーマーも多く、いつ、なんどき、ささいな不手際が自己評価・自社評判の低下につながるかもしれないと怯えているような世の中です。過剰なサービス強制はやがて、非正規労働者をふくめた立場の弱い労働者に押し付けられ、彼らが消費者に回れば商品からの離反を引き起こします。

仕事でなくとも、ご家庭でも学校でも同じですね。
何かの不満があって、その負担が周囲に投げつけられている。それがいじめやモラハラに発展している。学校の授業で道徳を教えようとしているけれど、本質的に足りないのは、相手を尊重する態度。自分の外見や身体機能に障害があっても、自己が認められていると自覚できれば、精神的に楽になります。

身体の機能改善については、食事や睡眠、軽い運動を習慣にすることが大切。しかし、疲れたらやはり無理をしないことですね。脳機能を高める、姿勢をよくする、呼吸法、ウォーキングやランニングなどなど、最近はさまざまな健康法に関する本やセミナーがあります。

自分を健康に活かすための心理学だとか人生訓だとか健康法だとかさまざまありますが、いちばんココロとカラダに利く薬は何かといえば、自分がひとに愛されている、あるいは愛しているものがあるという自覚ではないでしょうか。恋愛結婚の有無のことを言っているのではなくて。自分の心身がいまめんどくさい状態になっているな、と自認するとき、かならず、誰かの悪口を言って憂さ晴らししていますし、自己正当化しています。つまり、なにかに嫌悪感をいだくとき、じつは自身を嫌っているわけですね。

自分の周囲は自分を映す鏡という言葉があります。
しかし、あまりに自分の周囲が否定ばかりされる集団であるなら、自分の心身を護るためににもそこを飛び出してみるのも一手ですし、そのまえに外部の良識あるひとに相談することも逃げ道です。いくら医者の門をたたいても改善されなかった「病状」がそれで消えることもありうるのです。誰もが好き好んで病気になったり不健康になったりするのではない。わたしたちは、ただ厄介な自分をすこしでも前に推し進めながらも、誰かに必要とされたいと願って生きるわけです。しかし、自分が必要とされたいと思うのならば、他人は排除してはいけないのです。


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