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Channel: 陽出る処の書紀
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まさかの雪が降る夜は

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国境を越えると雪国だった、ならぬ、玄関ドアを開けると雪国だった、というところでしょうか。

ご当地でも降りました。けっこう積もってます。
ベランダに足が埋もれるくらいには。往来の少なくなった道路も真っ白けですね。

日本気象協会かどこだかから贈呈された電波時計によると、室温が11度。前日の空は、雨雲のように薄墨で濁った感じでなく、雪そのものの塊が浮かんでいるようでした。

雪が振る前って、部屋にいてもなんとなく判りますよね。
いつもはそこそこのぬるま湯なのに、やけに湯気が多く立っていたり。お茶の冷えるのが妙に早過ぎたり。一昼夜ほうっておいても、おかずが傷まなかったり。ぞくぞくするような寒さがあります。肌とか指の先がつんつんする感じで。で、窓から覗くと案の定、まあ銀世界だったわけです。

でも不思議ですね。
雪が降ったのを見ると、寒さが和らぐ感じがしないですか? 清純なものに触れたというか。かまくらの中にいると、あんがい温かいのと同じで、雪が覆うと熱が逃げなかったりするのかもしれませんね。

雪といいましたら、例年だいたい、二月か三月でしたので珍しいですね。
去年だったか、その前だったか、車で走行中に雪に埋もれてしまい、助けを呼んだ父親と車中に残された幼い娘さんが亡くなった、という悲しい事故がありましたよね。ちょっとした雪でもタイヤがスピンしたら怖いですし。

白いと言いましたら、ちょいと強引な連想ですが、大相撲の千秋楽でしたね。
琴奨菊関が優勝し、十年間日本人力士の優勝無しというワースト記録更新にストップがかかったわけです。でも、横綱白鵬関の取組になんとなく腑に落ちないものもあります。常勝の人だから、逆に負けると館内が湧いて喜ばれる、なんて新聞に書かれてましたしね。土俵では隙がないから、私生活のことを週刊誌がごちゃごちゃスクープしたりも。その立場にいる人の苦労なんて、遠巻きに批評家の眼でみてる自分では判りかねますが、日本人が勝たないからおもしろくない、だから負けてほしいと願う、という風潮になったらいやですね。新婚さんの琴奨菊関も大関時代が長くて、怪我をのりこえて悲願の初優勝ですので、それにあまりケチをつけるのもよろしくないのですが。

すぐれた仕事をする人には、それを凌いでやろうという意気込みでいい仕事をして張り合ったほうが面白いですし、その世界の活性化につながりますよね。

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