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Channel: 陽出る処の書紀
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片付けられない人は人生を損している

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私はさまざまな職場を転々としていますが、そんなダメな私だからこそ気づいたことがあります。それは──効率的で業績のいい会社は、かならずデスクまわりがきれいということ。空間設計に余裕があります。ファイリングした書類がどこにあるかわからず、文房具や書類が机に山積みになっている会社、狭いスペースに机をシマのように密集して並べて、道幅が狭い、その書類さえ埃まみれ、脂ぎっている。そんな会社は従業員がストレスだらけで、パワハラも蔓延しています。

これは学生時代も同じで、研究室の机どころか、ソファや床にまで書類が山積みで、空き缶が床に散乱しまくっているような教官は、アカハラがひどくて学生がいつも泣いていました。私の指導教官は甘かったので研究室を自由につかわせてくれました。外面のいい私はいつもキレイにするように心がけていました。いくら論文だけ書けても、そうした生活態度で評価が下がることはあります。

これは職場なら、なおさらです。
机をきちんと整理するだけで、査定に響き、ボーナスがあがるとすれば、誰でも整理整頓に躍起になるでしょう。思えば私が整理整頓を大事にするようになったのは、図書館で書架の整理やファイリングをした経験が大きいですね。

自分の部屋の状態は自分のこころの鏡とはよくいったものです。
私はあちこちの職場を見ることで、自宅の労働環境を改善する参考にすることができました。これは、大きな収穫です。二重に仕事をしているので、どうしても私室の整頓は後回しになりがちです。このお盆休暇に、今回はその課題を洗い出し、解決を探ってみました。


【問題点】
・文房具があちこちに散乱している
・床に箱や袋、鞄で直置きになっている
・収納用の空箱、袋などがありあすぎる
・片付けにあまりにも時間がかかりすぎる
・掃除機がかけづらい
・何度も買い置きしてしまう
・ものがすぐに見つからない
・メモが散乱しまくっている
・シーズンオフの服がいまだにハンガーに
・本棚がもはやパンク寸前

【解決策】
・使用するものの定位置を決める
文具は基本、最低限のもの以外は机の引き出しにしまう。引き出しの保管物がわかるようにラベリングする。

・作業を一か所でおこなう
移動用の文具入れを用意し、使用後は定位置に戻す。資格試験の勉強で、体調不良や冬の寒い時期は布団に入りながらローテーブルでおこなったため、床に文具が散乱してしまいました。なるべくデスクで行うようにしまう。

・作業台となる椅・机の予備を用意する
動線を確保し部屋に余裕のある配置にする。そのうえで、一時的にものを置ける場所を確保する。その場所のモノはすぐに撤去する習慣にする。

・業務ごとのカバンを用意する
個人事業主と会社員との掛け持ちで、出かける時の荷物が異なるときに、忘れものが発生しやすい。クリアファイル、筆記用具、ティッシュ、ハンカチなどは専用のカバンを決めて、備え付けしておく。携帯、財布、身分証明書、印鑑、などの形態必需品は専用のポーチにまとめ入れして、すぐに移せるようにしておきます。

・収納用の箱や袋は最低限のみ備蓄する
我が家で箱が増えたのは、取引先事業主さんからのお中元やお歳暮が定期的に届くため。役所や勤務先からの郵便物が多いためです。収納用の箱や袋はあれば便利ですが、あまりに多すぎるとそれだけでスペースを奪われます。必要分のみ保管し、処分します。ただし、廃プラ規制でビニル袋が入手しづらくなったので、袋もある程度は在庫が必要ではありますよね。

・片付けはスキマ時間を利用して毎日コツコツ
私の大学時代の親友は出社前5分間で、私室を片付け、床を箒で刷いていました。のちに起業した凄腕の仕事術は、部屋の整頓具合からもうかがえました。片づけにぐずぐずするのは、時間の無駄。余った時間があったら、気分転換にさっと片付けをしましょう。

・服は着ないなら、適切に片付ける
服を畳んだり、ていねいに片付けるのは、事務職でも必要な技術です。合気道部で袴の畳み方を習ったはずなのに、いまだに折り目をつけるのが苦手。不器用さが書類の不ぞろいさにも表れています。着なくなった服、時代遅れの服は思い切って処分、処分。服のメンテナンスってすごく大事なんですよね。

・本はよくよく吟味してから購入する
これは、読書シリーズ記事でもしばしば自戒していますが。ほんとうに私の本棚が壊滅的にヤバいです。空き家にしている別宅に送り込んでいるものの、業務が増えれば新しい知識が必要なので、どんどん購入してしまいます。時間があれば売りに行きたいのですが。図書館で借りれる本は基本的に利用して、衝動買いをしないようにしています。電子書籍の利用もそろそろ検討した方がいいのですが。


片付けられないというのは、発達障害の一種だともされています。
最近はこうした属性の方が、片付けないのはいいことだと肯定的に捉える向きもあります。しかし、空き家の断捨離をした経験者からすると、片付けれない人が職場や家庭にいるだけで他の人に迷惑がかかりますし、トラブルのもとです。

片づけはほんのちょっとした心がけさえあれば、すぐに、誰にでもできることです。
特別な頭の良さや、資格や、才能もいりません。きちんとていねいに神経質にやらなくてもいいですが、最初からあきらめてしまうのはもったいない。それに散乱した部屋を片付けるのはかなりの労力がいりますし、中年になるとかなりキツイです。休日がそれだけで消化されてしまい、ほかの生産的な仕事ができなくなります。

子どもの頃をふくめると、引越し経験の多かった私は、住まいを変えるたびにものを片付け、捨て、そしてまた増やすの繰り返し。日本は災害の多い国。住まいにある荷物はいつ失うかもしれません。生きるために必要なものはなにか、どこまで自分が管理できるのおかは、今後のライフプランを考える上でとても大事なことです。



★片付け上手は生き上手(目次)★
2012年ごろから手掛けている実家、我が家の断捨離の記録です。めざせ、シンプル・イズ・ベストなミニマルライフ。


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